祟(アガメ)は川の中から一生懸命に這い上がったが、なんだか体が軽かった。
祭流崇「……、うまく……成功したかな? これで万事済むのかな?」
滝中祟「うん、成功したさ! それにしてもお前は凄いなぁ、死ぬときでさえも泣き喚かなかったもん」
アガメ「ふーん。ところで、お前誰?」
タタリ「みんな大っ嫌い、祟り神だよ」
アガメ「へー、本当にいたんだ〜」
タタリ「ずっと、この集落を見てたよ。なのに人間は蔑むんだ。だから仕返し……」
アガメは少し涙を浮かべ
「なんだよそれ……、少し同情するよ。けど……、けど!」と叫んだ。
タタリ「まあお前の言うこともわからんでもない……、二度とこんなことはしないよ」
二人はこの集落をよくすべく、協力する誓いを立てたと言う。