パスコメ総合wiki(シジマニア公式) - バージョン1.20:滝の深さを問う者
滝の深さを問うたそこの人、どなた様?

あらすじ

橋武中羽の宣伝をしに来た滝中祟。彼女の『祟り神』という属性は人の心を遠ざけさせる。
なのでいつも灘村佳奈などに協力を要請している。

ある日、彼女を『祟り神』と呼びつけ、接近する男がいた。名前を箔馬恭輔
彼は『滝壺の深さ』を彼女に聞いた後、何かから逃げるように消えていった。

彼は敵なのか、味方なのか?

別の日、彼女は祟火神社にいた。
そこに現れた一人の少女『山井ミヅハ
彼女は『滝の高さ』を聞いた後、しばらく近くに居続けた

彼女は敵なのか、味方なのか?

初登場キャラ一覧

更新版があるキャラ

滝中祟
灘村佳奈

滝の深さを問う者:前半

彼女の名は『みぢゅは』

一時間経っても彼女は家に帰る気配がない。
その後タタリは舌ったらずのミヅハと遊んでいた。
しかし夕暮れになっても帰らない彼女を次第に怪しむ。
タタリは問う「君は一体何者なんだい?」
ミヅハは答える「知ったからと言って大したことはない」と
タタリは言う「私も中羽の自宅に戻らなきゃいけない時間だ。ミヅハちゃんも一緒に帰ろう」
ミヅハは言う「そうだね」
二人は電車に乗り、中羽佐久間柾研究所へ行った。

「これで二人目だなぁ、たまげたなぁ」

佐久間の研究所は灘村佳奈の親友だった魔法使い、幻魔陽奈の人形化事件についての資料がばら撒かれていた。
は佐久間に対して「資料、片付けたら」と提案する。
佐久間はタタリの忠告も聞かず、ミヅハの方を向いて
「これで二人目だなぁ、たまげたなぁ」と言う。
タタリは佐久間に「何が二人目なの?」と聞いた。
佐久間は声を潜めて「湧石早苗?が一人目だ」と言った。
それで察しがついたタタリはそれ以上聞くのをやめ、中羽の自宅へ向かった。
「ねえミヅハ、本心はなんなの?」
「こんなちっちゃい体にされて、なんとも言えない気持ちになってる」
タタリは同情するように頷いたが、その直後に「明日、橋武の方に一緒に遊びに行く?」と言った。

彼女は快諾した。

橋武駅前恐怪噺

東陰鉄道本線橋武駅に向かうタタリミヅハ
佐久間柾と妖怪郷中羽の妖怪たちは二人が出た後で橋武に向かう。

電車の中でミヅハはずっと空を見て、タタリに何か言いたそうにしていたが、何も話そうとしなかった。

その様子を見ていたタタリミヅハに「怒ってる?」と聞いた。するとミヅハは「橋武に私を攻撃した人がいる」と言った。
タタリは落ち着かせるために「橋武には問題解決のプロがいるから安心しなよ」と言う。
ミヅハは「橋武中吹部のこと?奇遇だね、同じ人に頼もうとしたよ。だってあいつら、私の後輩だよ」と言った。

そうして二人は笑い合った。

「次は橋武、橋武……」
車掌の声が聞こえる。
彼女たちは降りる準備をし始めた。

橋武駅に着き、彼女たちは不安な気持ちで電車から降りた。『敵』がいるかもしれないからだ。

灘村佳奈「待ってたよ。さっそく犯人探ししますか!」
タタリ「急に現れるから心臓に悪いなぁ。そして佳奈ちゃんってそんなテンション高いっけ?」
佳奈「普通高いよね。そんなことより二人であそこのカフェにでも行かない?私がおごるか「待ってカフェだけは行くな!」

ミヅハはタタリの行動を阻止するために手を強く引っ張った。
佳奈「何があったのさ」
ミヅハ「お前が犯人やろ!」
佳奈「私はなだむらかなだよ」
タタリ「なたむらかなって、濁点つかないよな」
佳奈「……」

そこに事情を知らない佐久間柾の第二弾がやってきた。

羽田野幽冥「佳奈ちゃん、今度行こうね!」
佳奈「ああ、ジャリーズのコンサート……」
幽冥「鉄道旅だよ忘れたの!」
佳奈「忙しくて忘れてしまった……」
幽冥「まさかニセモン? なら潰すしかないね」

佳奈?「全く……どいつもこいつも無駄に賢い。妖怪ならば一瞬で倒せると思ってたけどな!」
ミヅハ「お前……さては竜胆だな!」

後編

人形使いの為に惑う


佳奈(?)はどこかに消え去っていった。
だがタタリが佳奈に電話をかけても応答はなかった。

途方に暮れた一行は帰り際に信濃路ひとみに出会う
信濃路「佳奈は……佳奈はどこに消えたッ!」
タタリ「どうしたのそんな焦って」
信濃路「佳奈が……『話し合ってくる』とメールで送って消失した!」
タタリ「……嫌な予感しかしないね」
信濃路「だから困ってるん……中羽のみんな、助けてくれない?」

柄依名「当然だよ!」
タタリ「急に柄依名がでしゃばったね。まあいいや、今日は橋武に居ていい?」
信濃路「私に書かれても困るけどな……」
佐久間「ホテルは戸倉に手配しておく。それでええんか?」
信濃路「私は知らん」

妖怪郷のメンバーのほとんどがホテルに向かうがタタリとミヅハ、江越舵名宇奈月紫は橋武を探索した。

舵名「なんで宇奈月がいるんや?」
宇奈月「視察だよ。今の人の世というものに慣れるためだよ」
舵名「じゃあなぜ今お前は標準語を使えてるんだ?」
宇奈月「お前って不敬やな……。ま、なんとなくだよなんとなく」

夕暮れの河川敷


……思えば『祟り神』と呼びつけた男のその後を知らない
そう思いタタリは彼を探した。

宇奈月「あんな奴追って何が楽しいんや?噂を聞く感じ好ましい人物じゃないよね」
舵名「それは同意できる……。いきなり祟り神と呼びつけ、謎の言葉を残してった……。怪しい」
タタリ「だからこそ気になるんや。謎を追い求めたくなるのが私祟り神ですから!」

箔馬恭輔「やあ」
タタリ「噂をすれば……というかなんでここにいるん?」
恭輔「竜胆敬子の失踪届を出してきた。さてとミヅハちゃん、この薬はやるから、見なかったことにしてくれないか?」
ミヅハ「変なの。まあ飲むけどさ効果はなんなん」
恭輔「お前を元に戻す薬だ」

ミヅハは言われるがままに薬を飲むと、身長が元に戻った。

ミヅハ「お前のことを見直したよ。今まであんな奴の付きまといのストーカーだと思ってたのにな」
恭輔「ひどい……あれ、タタリちゃん、お前も大きくなってない?」
舵名「たしかに……な」
タタリ「本当か……、あっ……、夜ちゃん!」
遠野夜「わっ! 私、自分で能力強化したんだ! 電撃で家をショートさせる……タタリちゃん、身長同じくらいになってる!」
タタリ「そんなにみんなが言うなら、本当なのかもな」

舵名「さて、みんなは先に戸倉に戻りなよ」
タタリ「舵名はどうするん? それに、犯人は消えたということも伝えていいんだよね?」

舵名「うん、でも紫は残って」
宇奈月「なぜ?」
タタリ「ほんじゃあ、先に行ってる」

そう言ってタタリ達は去った

力無き神に信仰を


宇奈月「お前……なんで私だけを残した」
舵名「紫ってそろそろ滅びそうだな。私だけかもしれないけど紫の身体が透けて見える」
宇奈月「強がっても無駄かなと考えたから言うよ。そろそろ神社を建てないと滅びる運命にあるんだ。神の命……即ち信仰がいよいよ足りなくなったんだ」

舵名裂久夜はどうなの?」
宇奈月「あいつも最近はアガメを信仰しつつある。性格が合ったんだと思う。アイツに友達ができて嬉しいん嬉しいけど……、もう滅んでもいいや」

舵名「しゃーねーな。神社建てるの手伝うよ。あと信仰するよ。お前のそういう性格が好き」
紫「ありがと、でもそれだけ?」
舵名「……、お前誕生日いつや?」
紫「そんなん決まってない」

舵名「じゃあいいや」
紫「何がしたいんや……、まあ戻ろうよ」

ラスト

祟り神曰く事件解決は難し


空港の近くに灘村佳奈湯里絢美はいた。

佳奈「何してたんだろう、いつのまにかこんなところにいるしな……」
絢美「正気に戻ったならいいじゃん。心配でずっと後をつけてたんだよ」

家に帰ろうとするとき、佳奈の携帯が鳴った。

佳奈「もしもし、あっ……、信濃ちゃんどうしたの?」
信濃路「生存確認できた……。ちょっと戸倉に来てくれない?」
佳奈「わかったよ……絢美はどうする?れ
絢美「帰ってる」

そうして二人は戸倉へ向かい、着いた頃にはもう夜になっていた

佳奈「どうしたの……、こんな夜に呼び出してさ……」
信濃路「お前が暴れていた頃の画像だ、査収しろ」
佳奈「たまげたな……。そんで『りんどう』って奴を知らない?後タタリちゃん背が高くなってる!」

タタリ「やっとかいな。そんなことより奴は失踪してしまったんだ……。もう探しても見つからない」

佳奈「そ、そんな……」
信濃路「だからここで一回この事件に封をしたい」
タタリ「でも、いつか解決してみせるから安心して。あっそうだ、少しその人形貸して」
佳奈「妖魔人形?のこと?まあいいけど、何するの?」

タタリ「ここをこうして……こうだっ!」

すると人形はみるみるうちに大きくなり、普通の人間に戻った。

幻魔陽奈「佳奈ちゃん……、今まで無断で操っていたよな……」
佳奈「それに関しては謝る……」
陽奈「むしろ謝るのは私の方だよ。黙って消えて、他人の力を借りて戻るって馬鹿げてるよね……。地味に同学年にしてもらってるし、まず第一この妖怪を差別するような社会で、佳奈ちゃんに会えたことが、!1番の幸せだよ!!これからもよろしく!!!!」

タタリ「まあ、今日は帰ろう」

そうタタリが言う頃にはもう空は闇に包まれていた。
当然この事件はまだ心に残っているうえに、いずれこの事件は妖怪郷の運命を狂わすことになる。

それでも滝は落ちる


タタリ「せっかく祟火神社に戻ったし、滝壺の深さを計測しますか!」
???「なんだここは」
タタリ「どなた様ですか?」

そうタタリが聞いた瞬間、???は逃げた。

タタリ「なんだあれ」