空港の近くに
灘村佳奈と
湯里絢美はいた。
佳奈「何してたんだろう、いつのまにかこんなところにいるしな……」
絢美「正気に戻ったならいいじゃん。心配でずっと後をつけてたんだよ」
家に帰ろうとするとき、佳奈の携帯が鳴った。
佳奈「もしもし、あっ……、信濃ちゃんどうしたの?」
信濃路「生存確認できた……。ちょっと戸倉に来てくれない?」
佳奈「わかったよ……絢美はどうする?れ
絢美「帰ってる」
そうして二人は戸倉へ向かい、着いた頃にはもう夜になっていた
佳奈「どうしたの……、こんな夜に呼び出してさ……」
信濃路「お前が暴れていた頃の画像だ、査収しろ」
佳奈「たまげたな……。そんで『りんどう』って奴を知らない?後タタリちゃん背が高くなってる!」
タタリ「やっとかいな。そんなことより奴は失踪してしまったんだ……。もう探しても見つからない」
佳奈「そ、そんな……」
信濃路「だからここで一回この事件に封をしたい」
タタリ「でも、いつか解決してみせるから安心して。あっそうだ、少しその人形貸して」
佳奈「
妖魔人形?のこと?まあいいけど、何するの?」
タタリ「ここをこうして……こうだっ!」
すると人形はみるみるうちに大きくなり、普通の人間に戻った。
幻魔陽奈「佳奈ちゃん……、今まで無断で操っていたよな……」
佳奈「それに関しては謝る……」
陽奈「むしろ謝るのは私の方だよ。黙って消えて、他人の力を借りて戻るって馬鹿げてるよね……。地味に同学年にしてもらってるし、まず第一この妖怪を差別するような社会で、佳奈ちゃんに会えたことが、!1番の幸せだよ!!これからもよろしく!!!!」
タタリ「まあ、今日は帰ろう」
そうタタリが言う頃にはもう空は闇に包まれていた。
当然この事件はまだ心に残っているうえに、いずれこの事件は妖怪郷の運命を狂わすことになる。